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人狼ゲーム

人狼ゲームというゲームをご存じでしょうか?

 

詳しいルールについては長くなるので省略しますが、簡単にまとめると人間の中に紛れ込んだ人狼を探し出すゲームです。

十数人くらいの中に人狼役のプレイヤーが2,3人いて、その人物を投票によって処刑することが人間チームの勝利条件となります。一方、人狼役のプレイヤーは処刑をされずに最後まで生き残ることが勝利条件となります。また、人狼は1ターンに1度、人間を1人襲撃することができます。襲撃されたプレイヤーは、それ以降ゲームに参加できなくなります。

では、人狼をどのように見つけるかというと、基本的には話し合いで見つけていくことになります。

「Aさんの言ってることは、さっき言ってたことと矛盾してる!怪しい!」

「Bさんが襲撃されたということは、Bさんの疑ってたCさんが怪しい!」

「特に理由は無いけどDさん処刑しとこうぜ!」

のような感じです。

このゲームは、さまざまな方法で遊ばれているのですが、私がよくやっていたのは「長期人狼」と呼ばれるものになります。ネット上の掲示板のような仕組みを利用して、1人の処刑を行うのに1日かけて議論をします。もちろん1日中ゲームに参加することはできないので、時間のある時にログを見て、推理したり発言したりすることになります。

 

人狼ゲームはとても面白いものなのですが、最近、参加頻度が下がってしまいました。仕事が忙しい、と言った理由もあるのですが、参加するモチベーションが下がってきている、というのもあるように思います。

「あれ、自分がやりたかったのはこういうことなんだろうか?」と思ってしまったのです。

 

上でも述べたように人狼を見つける主な手段は議論になります。しかし、話し合いだけでは、どうしても限界があります。

例えば「Aさんの言ってることは、さっき言ってたことと矛盾してる!怪しい!」というような意見があります。確かに、人狼は時には嘘をつくこともあるので矛盾したことを話してしまう可能性は高くはなりやすいでしょう。しかし、嘘をついていなかったとしても人間が矛盾したことを話すなんて言うのはそれなりによくあることです。絶対的な決め手にはなりません。

「Bさんが襲撃されたということは、Bさんの疑ってたCさんが怪しい!」という意見はどうでしょうか?これだって同じです。「Bさんが襲撃されたのは、Bさんが人狼にとって都合が悪いことを話していたからだ」というのは1つの見方にすぎません。襲撃される理由としては、「他にもBさんが処刑できそうになかったから」、「あえてBさんを襲撃することでBさんの庇っていた人物は人狼ではない、と考えさせるために襲撃した」など、考えればいくらでも可能性は出てきます。

 

そんな状況ですから、なんだかんだで「印象」というものが結構重要になってきます。例えば、議論に積極的な人は白く見られやすい傾向にあります。(「白い」とは「人狼ではなさそう」と言う意味になります。逆に怪しい人は「黒い」と言ったりします。)納得のいく推理をする人も好印象を得やすいです。好印象を得ている人は処刑されにくくなります。

しばらく人狼ゲームをやっていると、どういった発言が好印象を与えるかが、なんとなくわかってきます。すると「ここで、こういうことを言っておけば白く見られるな」とか考えながら発言をするようになります。それがうまくいって、白く見られれば、それはそれで嬉しいのですが、こうも思ってしまうのです。「あれ、私がやりたかったのは、こういうことなんだろうか?」と。「私が人狼を始めたのは推理だったり、議論だったりが楽しいからであって、好感度稼ぎがしたかったわけではないのに・・・」と。

 

最近、ゲームに参加するときは、できるだけ印象など気にせずに自由に話すようになりました。それが原因で疑われたりもするのですが、好印象を与えることを考えていたときより楽しめているようにも思います。

人狼ゲーム、楽しいので興味の湧いた方はぜひ一度参加してみてください。